BIG-4

大楽絢太の新シリーズ。ただの人間である高校生の主人公・山田が、ある日何故か魔王軍の四天王の1人になってしまった。人間である事を隠し、元の世界に戻るためには「人類抹殺計画」を進めなければならないのだが、いつも話がそれて遅々として進まず...と言うお話。

ただの人間が四天王になると言う設定からして、どんな話になるのか全然分からなかったのですが、読んでみればホノボノ? な、他の3人の四天王達との日常を連作短編形式で書いた内容でした。人間界から漂着したファミコンにハマって計画が進まなかったり、女性の四天王と主人公が仲良くなったり。立場は魔王軍の四天王と言う特殊な設定ですが、やっている事は普通に日常系。このギャップが少し面白かったです。
個人的には雷のアーディンブルグがお気に入り。主人公とのやりとりが可愛らしくて良かったです。見事なツンデレっぷりが素晴らしい。主人公が人間と言う事がいつバレるか分かりませんが、その時が来たらどうなるんだろうなぁ。今から楽しみです。