氷結鏡界のエデン 5

シリーズ5冊目。統政庁を訪れる事になった巫女ユミィを護衛するため、モニカ達の部隊と錬護士筆頭・イシュタルが共に浮遊島へ向かう展開。
ジルシュヴェッサーが大好きです。地位や名誉などに興味は無く、己の目的のために高みを目指し、槍を振るう。イシュタルの目的は傍から見れば大きなものでは無いかも知れないけれど、彼女にとってはこの上なく大事な事で、その一念でジルシュヴェッサーまで辿り着いた事には唸るしか無い。こういうキャラは大好き。そして前作にも登場したジルシュヴェッサーの詠。これが本当に大好きで大好きで。このシリーズでも名前が出てきた時から、詠も出てこないかな? と思っていたのですが...今回の展開には大満足。
シェルティスは相変わらずの無双っぷりを発揮。比例して敵も強くなっているので、立ちはだかる敵を全て薙ぎ払って...と言う訳には行かないものの、強敵を相手にした時の戦いは面白い。特に今回の相手だった統政庁の戦士は真っ直ぐな性格で、戦いと言うより力を競いあうような関係になりそうなのが良かったです。仲の良くない組織に、ライバルとして認めたくなるようなキャラがいる展開が美味しい。
また、登場人物が増えて、華宮やヴァイエルの出番は少なかったですが、それでも所々にあるやりとりにはニヤニヤ。この2人、ホントお似合いですね。
と言う訳で、相変わらずの面白さでした。続きがとても楽しみ。