無限のリンケージ 5

シリーズ最終巻。リーグ戦が終わり、次に開催されるのはエキシビジョンマッチ「アスラ・カーニバル」。人気投票で出場者4が選ばれる。ロバートも選ばれ、対戦相手はハルトのディナイスのコンビ。ラーベルトが組むのはシガートで...と言う展開。
最後まで素晴らしく熱い話で大満足。前巻で強敵・ハルトに敗れたラーベルト。悔いをの残した相手と早くも再戦の場を得られたものの、故郷の国を奴隷の身分から解放するために戦っているラーベルトに、いち早くその目的を達成するための手段が提示される。でもそれは決して騎士としては認めたくない手段。悩んで苦しんで。でもそんな状況を放っておくサクヤ、そしてチームメイトじゃない。何とか回避できる方法を模索し、奔走し、多くの人の助けを得てラーベルトは再び立ち上がる。この展開が猛烈に熱い!!
そして挑んだ最終決戦。ハルトとの戦いは最高の一言。一度は敗れた相手に、今度は一歩も引かず、ただ前に前に前に。一行進む度に興奮が増していくような展開に、奮えながら読んでいました。さらにディナイスとの話も素晴らしかった。引退を前に悔いの無い戦いをしたいと、その対戦相手にラーベルトを選ぶ。最高のプレイヤーからの最大の賛辞に、アスラ・カーニバルの裏にある己の事情から一度は苦悩したものの、立ち直り、大会で2人が対峙するシーンは、それだけで泣けてきます。皆ホント格好良かった。
これでシリーズ完結。最後まで存分に楽しませてもらいました。ここまで真っ直ぐに熱い話と会えた事に感謝。