ハロー、ジーニアス

電撃の新人さん。舞台は学園都市にある高校。怪我で陸上部を辞めた元高跳びのエースだった主人公と、その才能があまりにも突出しているため、その発明や行動が災いすら招く「ジーニアス」と呼ばれる桁外れの天才の1人であるであるヒロイン。そのヒロインが立ち上げた第二科学部に、主人公が何故かスカウトされて...と言う感じに話が始まります。
面白かったです。これは良い青春小説。ジーニアスであるヒロインが、何故か主人公を気に入り、部活に勧誘する。割と強引な勧誘だったのですが、それまでの部活だけでなく学校そのものを辞めようと考えていた主人公はそれを受け入れて。最初は乗り気じゃなかったのに、気が付けばヒロインとの交流を通して考え方が変わっていく展開が良かったです。特にラスト、陸上部でライバルだったキャラとの話が熱い。これぞ青春! と言った展開が非常に好みでした。
またヒロインは、天才と言うだけあってやる事は少し常人とはかけ離れている。一見大人なんだけど、でもどこか子供じみていて、そのギャップが大変可愛らしくて良かったです。どうして主人公に惹かれたのか? は中盤で明らかにされますが...不器用だけど真っ直ぐで、愛とか恋とかとは少し違う。惹かれると言うのはこういう事なのかな、と思わせてくれるような感覚がとても素敵でした。
良い感じの終わり方をしているし、これは是非とも続きが読みたいです。期待期待。