純愛を探せ! 2

虚言と姦淫を司る魔神・カルマが、人間の少女・カナデに本気の恋をして、純愛に目覚めるお話の2冊目。1巻が面白かったので、無事に続いてくれて嬉しい限りです。

前巻で無事に両思いとなったカルマとカナデ。しかし2人の苦難はまだまだ続く。純愛を手に入れるだけでなく、貫かなければならぬ! と言う当たり前の事をサラッと忘れていたカルマ君。そんな中、カナデとレイナ王女、そしてリビエラと別荘に旅行に行く展開。

今回も面白くてとても満足。何が良いって、登場人物たちが格好良いのが素敵過ぎます。特に主人公のカルマが凄い。虚言と姦淫が命の源。なのに純愛を求める...と言う事は、己の存在を否定するのと同義。それ故に、本当に命を賭けて、それでもカナデへの純愛を貫こうとする姿勢が最高です。特に終盤、とある理由からカナデを助けるために戦いに赴くのですが、そこで取った行動にはビックリ。そこまでやるのか! この本気っぷりには感動しました。

カナデもカナデで、真剣にカルマと向き合う姿勢が良かったです。カナデと出会ってからは純愛路線だとは言え、それまでのカルマの生き様はその本性に忠実。しかしその事実から逃げずに、カルマの事を見る姿勢が良いなぁと。すんごい強い娘だ...。

と言う訳でとても楽しめた1冊でした。あとがきを読む限りでは、3巻は出そうな雰囲気。次も期待しています。