神曲奏界ポリフォニカ スパイラル・ホワイト

『ポリ白』新刊。前巻で200年前に飛ばされてしまったスノウ達。その続きです。
この時代から現代まで生きている精霊は普通にいる訳で。リシュリーやブランカがかつての契約者とベッタリな姿を見て、ショックを受けているジョッシュやスノウ。現代ではあんなに仲が良いのに、ああも冷たくあしらわれたら、そりゃショックだよなぁ。
リシュリーとブランカが幸せから不幸のどん底に落ちる、まさにその時代に流れ着いた以上、この先に待つのは辛い現実。そこに居合わせ、なんとか2柱を救おうとするジョッシュとスノウが格好良かったです。歴史が変わるかどうか分からないけど、それを悩むより、リシュリーの幸せを願い行動するジョッシュが特に素晴らしい。望み野結果にはならないかも知れないけど、この努力が少しでも報われる事を祈ります。

本編の他に短編も収録。リシュリーが最初の契約を結ぶまでの話と、現代に残されたリシュリー達のお話の2つ。後半のヤツは本編の続きみたいなもので、始祖精霊オンパレードな豪勢な作りでした。前半の話は、人間嫌いだったリシュリーが契約を何故結んだのか? と言う話。これは良かった!! いかにもリシュリーらしいなぁと、妙に納得してしまいました。

こんな感じの1冊でした。この時代の世界中で起こっている戦争、エターナリアの消失、リシュリーの罪...と、気になる謎が一気に明らかになりそうです。楽しみ楽しみ。