放課後の魔術師 2

シリーズ2冊目。17歳なんだけど高校で教師をする事になった魔術師な主人公が、教え子のヒロインに振り回されつつ、敵対する組織と戦うお話の新刊です。今回は学校の管理システム「ジェシカ」を巡る争い。
1冊目がとても面白かったので、この2巻にも期待していたのですが、やっぱり面白かったです。最近の角川スニーカー文庫の中では、1番好きかも。ラブコメ方面が物凄く面白いです。ヒロインの可愛らしさがとてもツボ。とことんロジカルな考え方をする主人公を微妙に振り回す小悪魔的な所を持ちつつも、実は強がっているだけな所もあると言うのが素晴らしいです。そんな主人公とヒロインのやりとりを読んでいると、ニヤニヤが止まりません。鈍感な主人公に業を煮やしながら、それでもアピールは欠かさないヒロインとか、積極的なヒロインに、困惑しつつも結局仲良くしてる主人公とか...あちこちで楽しませてもらいました。
魔術側のお話も相変わらず良い感じ。設定がそれなりにシッカリとしているから、無理矢理な感じを受けないのがお気に入りです。話のテンポも良いし、本当に魅力的な作品だなぁと。満足。今回のメインである「ジェシカ」の、モデルの話は今後も重要なポジションを占めそうですね。ヒロインにライバル登場っぽいし、ますます楽しみ。続きにも超期待です。