ガジェットガール

スーパーダッシュ文庫からデビューの新人さんの作品。
両親を失い、天涯孤独となった主人公。ある日蔵を漁っていると、1冊の本を見つける。その本を開くと、なんと女の子に擬人化。しかも、主人公の姉を名乗って...と言うお話。主人公と本の女の子、さらにその本を狙う敵を中心に、本を所有を争う展開で話が進みます。
帯に惹かれて買った自分は負け組。
物凄い勢いで主人公たちは仲を深め、ピンチに陥り、打開して、解決、そしてエピローグ。どのステップでも、余韻を味わうまでもなく次の展開に進むもんだから、ポカーンとしている内に読み終わってしまいました。
こういう話って、どれだけ登場人物たちに共感できるか...と言う部分が大事だと思ってます。しかしこのお話の場合、感動的なシーンも書き込みが薄い所為か、自分にはその前提となるだけの共感が生まれませんでした。やりようによっては感動的なお話になりそうなストーリーなのに。
と言う訳で、結構微妙な1冊でした。続きが出てら...どうしよう。