キーリ 8

『キーリ』の新刊。最終章の上巻です。
実の父親に会うため、首都へ向かうキーリとハーヴェイ。そこでベアトリクスとも再開。離れ離れになっていたメンバーが揃い、クライマックスに相応しい展開でしたが、キーリの未来を考えると...辛いなぁ。
文章のあちこちから漂ってくる、どう考えても幸せな話になりそうな雰囲気がとにかく辛い。ボロボロなハーヴェイはさらにボロボロになり、前巻でせっかく直った兵長も再びボロボロ。ようやく辿り着いた首都は大変なことになってるし、ヨアヒムもなぁ...。どこのページを開いても、哀しさに満ちているように思えてなりませんでした。
けど、そんな話が面白い。全員が全員幸せになるような終わり方はあんまり想像できないけど、どんな形で決着をつけるのか、全然予想がつかない所がたまりません。このまま救いの無い形で終わるとは思えないし。下巻がすげー楽しみです。