宇宙消失

グレッグ・イーガンに初挑戦。
近未来、謎の球体によって太陽系全体が包み込まれ、星を見る事が出来なくなった地球が舞台。主人公・ニックは、病院から突如として消えて行方不明となった女性の捜索依頼を受ける。調査を進め、ある会社へと行き着いたニックだったが、そこで...。
こんな感じの話。しかし内容的には、イーガンが量子論に対する考え方を作品を通して語ったと言う印象が強かったです。SF的な要素は必要最低限に押さえられている感じでしょうか。難しかった...。文章自体は読みやすいのですが、量子論については上辺だけの知識しか持ち合わせていないもんだから、内容を理解するのに一苦労。巻末についている解説はまだ読んでいないのですが、一通り目を通せばもう少し理解できるんだろうか。
しかしこの手の話は嫌いじゃないので、それなりに楽しめました。こういうのを読むと、何故か妙に勉強したくなりますなぁ。