イコノクラスト! 1 - まあいいか。

MF文庫Jから出た、榊一郎の新刊。
主人公・省吾は、ゲーム好きな高校生。ある日、省吾は幼馴染の従姉妹・花梨と共に、異世界へと召喚されてしまう。そこは神に呪われた世界。「神罰代行者」が暴れまわり、世界は滅亡に瀕していた。省吾は「代行者」を倒しうる唯一の武器である、巨大ロボット・イコノクラストのパイロットとして呼ばれたのだが...。
こんな感じの話。異世界に救世主として呼ばれた主人公。敵は神で武器は巨大ロボット。救世主に仕える5人の美少女巫女。一緒に連れてこられた幼馴染の女の子。話のパーツはこんなもんでしょうか。どれもこれも、何処かで一度は見たことのありそうなパーツです。
奇蹟術と呼ばれる、魔法みたいな力が出てくるんですが、原理が論理的に語られている辺りが、とっても榊一郎と言う感じがしました。微妙にグロい表現があるところも。『スクラップド・プリンセス』や『ストレイト・ジャケット』と同じ感じです。
内容的には、まだまだ序章といった感じで、あらすじで想像できるストーリーから、大きく外れる事もなく。この先どうなるかが勝負、と言った所でしょうか。性格の違う巫女さんが5人もいて、主人公はハーレム状態な訳ですが、お目付け役として幼馴染が...とても面白くなりそうな気がする。
また、召喚した側には色々と思惑がありそうだし、今回は顔見せだけのキャラとかもいたりして、他にも面白くなりそうな要素は充分。見たことあるパーツでも、組み合わせ次第で出来る話は全然変わるだろうし。かなり期待できそうです。
しかし、今年に入って2つ目の新シリーズ(多分)ですか...。あとがきで仕事が一杯と書かれていたけど、体は大丈夫なんだろうか。好きな作家さんなので、沢山出るのは嬉しいけど...。