麒麟は一途に恋をする 2

読んだのに書くの忘れてた。『月と貴方に花束を』の微妙に続編の2巻。
星獣と呼ばれる存在の青年が、自分が恋した相手を悪者から守る話。端的に書くとこれだけ。もうちょっと書くと、星獣と恋人との間に生まれた子供は「星の子」と呼ばれ、これが生まれないと地球が滅ぶ。しかし主人公の星獣は片思いで、相手には嫌われていて、さらに滅びを願う連中は「星の子」を作らせまいと片思いの相手に襲い掛かる、と言う設定の話です。
敵出る→倒す、と言う非常に判りやすい流れ。が、もう少し捻っても良いんじゃないだろうか。いつも通りなのはいつも通りなのですが、イマイチ盛り上がりが...。主人公がヒロインに嫌われているため、今の所あんまり恋愛的要素も期待できないしなぁ。難しい所だ。
また、『月と貴方に花束を』の外伝が今回も収録されてます。と言うか、外伝は外伝で続いている感じ。狂った人間の表現がちょっと微妙に感じましたが、2巻ではこの外伝が一番面白かったです。ベタベタな展開だけど、それが良い。しかし直純と由花の話はこれで終わりなんでしょうか。面白かったから続けて欲しい所だけど、この終わり方じゃ難しそうな気が...。