フィリシエラと、わたしと、終わりゆく世界に 1

電撃文庫で『Astral』書いてる人の新刊。今月の富士見はこれしか買わなかった。
人間が全員眠りについてしまって、空からは雪玉が降ってきて世界を壊す。そんな世界で、人造人間たちが雪玉の破壊から逃れた僅かな地域で生活していた。その人造人間たちのコミュニティに、ある日、一人の少女型の人造人間が保護された。ほとんど幼児並みの知識しか持ち合わせない少女だったが、実は...。
こんな感じの話。滅亡が目の前に控えた社会で、必死に生きようとする人造人間たちの物語です。1巻と言う事で、面白いのかどうか良く分からないうちに終わってしまった印象を受けました。今のところ、何とも言えない感じ。
文章量に対してちょっと登場人物が多い気がしましたが、それほど問題なく読めました。大体のキャラは立ってるし、物語の性質上、今後登場人物が増えることも無いでしょうし。エミとコマメのやり取りは、読んでて微笑ましかった。
しかし雪玉の設定が、イマイチよく掴めませんでした。これに触れた物体はすぐに消滅するんだろうと解釈してたのですが、ちょっと違うようで。いくらか時間差があって、それから消滅するのか? 消え方も良く分からないんだけど、『はてしない物語』の「虚無」みたいな感じなんだろうか? もうちょっと詳しい説明が欲しかったです。
今後はどんな感じで話を進めて行くんですかね。ヒヨリとフィリシエラがメインとなるのか、雪玉がメインとなるのか。多分どっちもだと思いますが...。