アリソン

自分はあんまり『キノの旅』が好きじゃないので、この作品は敬遠していたのですが、友人が貸してくれたので読んでみました。
巨大な大陸の東西にある、連邦と王国連合。この二つは長い間、戦争を繰り返し争っていた。その東側の連邦に住む、ある学校の生徒であるヴィルと、その幼馴染で空軍所属の少女アリソン。久しぶりに再開した二人は、その日、とある老人に出会い、「戦争を終わらせることができる宝」の話を聞く。詳しく話を聞こうとした二人だが、その時、老人は突然やってきた男に連れ去られてしまい...。
こんな話。友人は幼馴染の話が読みたいと言うことで買ったらしいですが、それほど幼馴染度は高くないなぁと読んで思いました。
キノの旅』より断然面白い。同じ作者だからって事で避けてたのは、ホント勿体無かった。もっと早く読んどけば良かった...。キャラクタが魅力的で良かったと言うよりも、宝物の正体が気に入りました。戦争を終わらせることができる宝なんて全く想像できなかったけど、読んで納得。そう言う事ですか。素直に驚きました。
また、別にキャラに魅力がない訳ではなく、キャラはどれもこれもしっかりと立ってると思いました。脇役の爺さんやトラヴァスなんかも良い味出してます。ただ、ヴィルって少し、印象が薄いような気が。読んでてアリソンの顔は浮かんでくるのに、ヴィルの顔は全く浮かんできません。ヴィルの絵がほとんどないせいだとは思いますが、それでもちょっと影薄いような...。活躍はしてるけど。
今後、ヴィルとアリソンの関係って進むんでしょうか。ココがいい感じに進むと、自分好みの話になってくれて嬉しい。どうなるんだろ。しかし、なんか3巻(上)を読んで下巻が出るのを凄く心待ちにしている人をよく見かけるのですが、それだけ面白い展開が待っていると思って問題なし? 続き読むのが楽しみです。