機械仕掛けの蛇奇使い

ビートの2巻以来の、上遠野の新刊。
主人公の青年ローティフェルドは、旧文明の遺産を集める趣味がある帝国皇帝。特に、過去破壊の限りを尽くして封印された『ルルド・バイパー』と言う、鉄球に顔が浮かんだ遺産に心奪われていた。そんなある日、『ルルド・バイパー』の封印を解くことが出来ると言う実験に立会う事となった。実験は上手くいき、封印は解くことが出来たのだが、しかし...。
こんな話。なんか微妙です。どうも、お姫様の暴走っぷりがどうもシックリ来ない。なんでここまで性格が変わるのかが、理解できませんでした。それとも元々ぶっ飛んだ性格してて、普段はネコ被ってただけなんですかね。どっちにしろ、その点で微妙な印象を受けました。
多分、徳間デュアル文庫で出てるナイトウォッチシリーズと背景世界が同じなのでしょうが、あの作品はどれも一度しか読んでいないので良く覚えてないんですよね。背景世界の設定がうろ覚えな感じなので、この作品の占めるp位置がよく分からない。その辺の設定を無視して、この巻単体の話として見ても、上に挙げた姫さんの行動原理がよく分からなくて...うーん微妙だ。ナイトウォッチシリーズに関して、もうちょっと詳しければ違った感想になったかもしれません。