キーリ 4

今月の電撃文庫、ラストはこれ。久しぶりな気がする、キーリの新刊です。
舞台は前巻の終わり、ハーヴェイと別れてから1年半後。その間ベアトリクスと共に旅を続けていたが、ある日キーリの母親に関する情報が入る。その情報の示す土地へと向かう道中の話と、その後、ハーヴェイを探しに行くキーリの話。
うーん、短編が数本入っているような形式になっているため上手くまとまらん。別に電撃hpとかに連載していた訳ではなさそうなのに、何でだろ。
それほど気に入っている訳ではないものの、なんとなく読んでるこのシリーズ。前巻の内容をスッパリ忘れてて、最初なんでハーヴェイと別れたのか思い出せなくて話が良く分からなかったりしたんですが、それはともかく。何を書きたい話なのかが、自分にはどうも良く分からないんだよなー。同じ理由で、『キノの旅』もあんまり気に入ってなかったりします。
ひたすら淡々と話が進み、盛り上がるのかなと思っていたキーリとハーヴェイの再開も、やや肩透かしを喰らった感じ。もうちょっとあちこち盛り上がってくれると好きになれると思うのですが...。
しかしこのラストを受けて、この先どんな展開になるんでしょうね。キーリが幽霊に出会っていく話なら、それこそ『キノの旅』みたいにどんな内容でも続けられそうだしなぁ。なんとなく、「命を大事に」みたいな話になるような気がするんですが。