バッカーノ! 2001

成田良悟の今月の新刊はバッカーノ!。4月にも新刊出るみたい(バッカーノ!じゃないけど)なのですが、一体どれだけのペースで書いてるんでしょうか。速筆家の筆頭ですな。
さて、今回は舞台が飛んで2001年。マイザーとその友人である4人の不死者が、これまた友人である「笑顔中毒者」エルマーに会いに行く話です。
いつもよりは若干テンションが下がってて、どことなくミステリ仕立てな展開ですが、自分はこっちの方が肌に合う。面白かったです。しかし、この作品はホントにどのキャラもしっかりと立ってますなー。「ハッピーエンドの為だったら世界中の人間を悪魔に売り渡しても構わない」と言い切るエルマー。「あえて言おう」なナイル。シルヴィなんて普通の性格してるのに、周りが変な奴ばっかりだから、それだけで印象に残る。アイザックとミリアのコンビは今回口絵ぐらいにしか出番がなかったけど、その部分の話が素晴らしい。
こんだけ魅力的なキャラが豊富な作品も珍しいと思います。特に今回はキャラクタに重きが置かれた話になってるので、いつにも増して楽しめました。ナイルが良かった。「あえて言おう」、カッコエー。
次の成田良悟は4月。新刊のタイトルは「デュラララ!!」だそうです。楽しみだ。