王国神話 空から降る天使の夢 明日香々一 / 富士見ファンタジア文庫

第15回ファンタジア長編小説大賞で、最終選考に残った作品。たまには富士見の新人も開拓しようかって事で読了。
とある国の王子様が、ある日自室に戻ったらベランダに女の子が倒れていた。その女の子を知り合いの公爵に預けて数年。2人は仲の良い友人として育っていく。しかしこの少女、実は...。
ネタバレなしにあらすじ書くのが難しい作品なので、こんなもんで。話の作り自体は割としっかりとしているのだが、内容は普通。特に驚かされるような展開もなく、特に心に響くわけでもなく。なんか盛り上がりに欠けるんだよなー。
ただ、ラスト部分だけがどうにも気に入らない。いくら繋がってるからって、そう簡単に手放していいもんなのかね。ハッピーエンドである以上、悲壮感が漂わないよう、みんな幸せにって感じで最後まとめているのが、余計になんだかなーと思ってしまった。
あとがきの句読点の使い方が、なんか変な感じがする。本文中は別に気になることはなかったんだけど、何故にあとがきだけ?