フルメタル・パニック! アナザー 2

フルメタル・パニック!』のアナザーストーリー2冊目。マオが社長を務める民間軍事会社に就職する事になった高校生の主人公・達哉。新しい任務に着くも、何者かに襲撃されて...と言う展開。

とても面白かったです。1巻でも感じましたが、読んでいて全く違和感が無いぐらいフルメタで、満足度が非常に高くて良かったです。高校に通いつつ、会社の仕事もこなす主人公ですが、実力的にはまだまだ下っ端。失敗を繰り返しつつも、決してへこたれること無く前向きに生きている姿が、読んでいてとても魅力的です。主人公以外のキャラも良かった。どう見ても2代目宗介とも言うべきアデリーナや、マオとクルツの娘・クララと言ったキャラクタ達も生き生きと輝いていました。
そして終盤登場した、新AS。AS-1ことブレイズ・レイヴンがロマンのカタマリで素晴らしかったです。特別武器を持っている訳ではありません。でもこの装備には興奮せざるを得ない!! だって自力で飛ぶんだよ? これだけでも高まるのに、主人公が才能の燐片を見せつけてくれて、何と言うかこの先どこまで行くんだろう? と言うワクワクが止まらない。ラストのアデリーナの態度を見ると、こう感じたのは自分だけでは無さそう。お陰でちょっと切ない展開になっているけれど...すぐに元の鞘に収まると信じて、次の巻を待ちたいと思います。楽しみ。