101番目の百物語 5

様々な都市伝説を引きつけ巻き込まれてしまう「百物語の主人公」になった主人公のお話の4冊目。今回は水着回...と銘打たれていますが、4巻で衝撃の告白をした主人公の話の続きです。

とても面白かったです。大変良い感じに熱くて大満足。前巻で大好きな先輩に告白した主人公。でもその告白の言葉は、ちょっと意味深でどうなる事かと思いましたが...こうなったのか。水着回と言う触れ込み通り、先輩達と共に海に遊びに行って楽しいひとときを過ごしつつも終盤はシリアス展開で、物凄い大物が出てきてビックリ。1999年だけじゃなくて、2000年にも都市伝説があったねそう言えば。予想外の所を突かれて楽しかったです。

このシリーズ、主人公が率先して先陣を切る事に加えて、ヒロイン達も自ら戦う覚悟を持っている所が好きです。皆前向きで、読んでいて本当に熱い。特に一之江さんが凄く好きです。「今、貴方の後ろにいるの」ってホラー以外の何ものでも無いセリフだけど、この作品に限ってはこれほど頼もしい言葉が他にあるでしょうか。何があっても、どんな状況でも、主人公の背中には彼女がいる。彼女がいる限り、その背中は絶対不可侵。前巻でも主人公の背中を守ったように、今回も大活躍でした。この絆が本当に格好良い。

話が一歩前進して、ラスボスも明確に。ヒロインたちとの恋愛の行方も気になるし、続きが今から楽しみです。