モテモテな僕は世界まで救っちゃうんだぜ(泣)

第2回『このライトノベルがすごい!』大賞・大賞受賞作。
主人公は、女性を見れば口説かずにはいられない困ったビョーキ持ちの男子高校生。二股をしている事がバレて、徹底的にフラれたある日、具現化した人の空想による世界の侵食を食い止めるために現れた美少女・タマと出会う。バグと呼ばれる侵食を食い止めるデバッガと言う能力が主人公にはあるとの事で、タマと共にバグ退治をする事になるのだが...と言うお話。

主人公の女性を前にしたら口説かずにはいられないと言う性癖。これは凄く好き嫌いの分かれる所だと思います。傍から見れば、ただの酷い人だし。個人的には、本心では嫌がっているけれど女性を前にしたら歯止めが効かなくなる...と言う設定だったのでそれなりに許せました。しかしこの性格、何かの呪いだろうと思っていたのに、別にそんな設定は出てこなかった事に驚いた。一体どういう人生を歩めばこうなるんだろう。
内容はタマとのバグ退治がメインですが、そこに冒頭でこっぴどくフラれたはずの2人の美少女との話が絡んできます。そんな2人にタマを加えた3人で繰り広げられるラブコメ展開は堅実な作りでした。あれ、よりを戻すの...!? とビックリ。積極的に攻めれば、主人公のビョーキを知っても近づいて来るんだなぁ。約一名、とっても怖かったけど。ヤンデレ怖い。これで髪の毛が緑色だったら、多分読み飛ばしていただろうなぁ...。
そう言えば、受賞時のタイトルと本作のタイトルがかけ離れていて、事前にネットでは話題になっていましたが、このタイトルは本編の内容にピッタリだと、読み終わって思いました。(泣)と言う部分が、まさに主人公の内心を表していると思う。

ちなみに。一番好きなキャラは主人公の幼馴染の女の子です。呆れながらも主人公の理解者として傍にいる所に悶えます。表面上は面倒そうだけど、内心ではどう思っていることやら...と想像するとニヤニヤする!!