犬とハサミは使いよう 3

死んで犬の身体に精神が入ってしまった読書狂な主人公が、その主人公が大ファンな作家であるヒロインの家で暮らす事になるお話の3冊目。今回は、ヒロインの家にいつの間にか1冊の本が置かれていて、ストーカーを疑い、調査を始めるが...と言うお話。

読書にしか興味が無い主人公と、ツンデレと言う枠に入れて良いのか? と疑問符が浮かぶけど多分良いんだろうと思わせるヒロイン。漫才でもしているかのような軽快なトークがテンポ良く、またキレがあって面白かったです。
このシリーズ、異能力的な設定は何も無いにも関わらず、突然無茶を始めるから楽しいです。今回も、ヒロインの家に置かれていた本を巡り、とんでもない展開が繰り広げられて満足。行間を読ませて読者に行動を刷り込ませるとか...笑った笑った。さらに終盤に始まった執筆戦。こいつら何を始めたの...???? と首を傾げたくなるんですが、無駄に熱いから困る。1, 2巻はハサミを振るって戦っていましたが、今回は万年筆と原稿用紙だもんなぁ。戦いの形は様々と、思い知らされました。