それがるうるの支配魔術 Game2

シリーズ2冊目。ルールを規定する魔術を教える高校を舞台に、その魔術が効きづらく、ルールを口にして指摘すると魔術を破る事の出来る主人公のお話の続きです。今回は主人公の友人である碓氷にスポットが。昔、憧れだった先輩に告白した時に出された謎の問題。碓氷の後輩である女の子が、この謎に関する話を主人公たちの元へと持ち込んできて...と言う風に話が始まります。
面白かったです。徐々に謎を解きながら、真相に迫っていく展開が良い感じ。1巻では、頑張れば所々に出てくる魔術のルールを見破れそうだったのですが、2巻ではそうも行かず。魔術がかかった主人公からすると、どんなおかしなルールでも少し違和感を感じるぐらい...なのですが、傍から読んでいる読者とすれば、明らかにおかしい状況に放り込まれたりするので、この部分は少し残念でした。しかし、一体誰がこの謎を仕込んだのか? とか、どうして今になって再び? とか、考える事は他にも多数。ちなみにどっちも見抜けなかった。悔しい。もう少し考えれば分かったかも知れないだけに...!!
しかし、もっと引っ張るかと思っていた碓氷の裏、こうも簡単に明かされたのが意外。もう1人の方の伏線も、娘の分だと早めに回収されるのでしょうか。こっちは話の根幹に関わりそうなのでもう少し引っ張るのかな。続きが楽しみ。