なれる! SE 4

新人SEの主人公が、会社の無茶振りに翻弄されながらも仕事をこなしていくお話の4冊目。今回工兵に振られたのは、ある案件のプロジェクト管理。ベンダー毎に言い分が異なり仕事が進まない中、厳しい納期はどんどんと迫り...と言う展開。

面白かったです。プロジェクト管理が大変なのは知っているつもりですが、SEのプロジェクト管理ってここまで凄いのか...。正直、納期が無茶振り過ぎると思うんだけど。出来なければ仕事を受けるなと言いたいけど、主人公の会社の社長、そんな話に耳を貸すはずも無いし。
プロジェクト管理なんて欠片も経験の無い主人公が一から勉強して、でもそれが他のベンダーには受け入れられなくて。いつも酷い目にあっている主人公だけど、今回は桁が違う追い込まれっぷり。これは心が荒むのも当然と言うか何と言うか...。良くやるなあぁ。これを投げ出さずに最後まで食いついていく姿勢には感服しました。

前巻で登場した橋本課長の再登場にはビックリ。しかもなんか凄い立ち位置に入った気がします。主人公の飲み友達と言っているけれど、本当にそれだけか? メールのシーンとか飲み会のシーンとか、すんごい今後も色々とありそうで気になります。室見さんが落ち着かないのも無理はない。
室見さんは室見さんで、複雑な過去を背負っていそう。自宅訪問のシーンは、何があったのか考えさせられます。SEの話に終始すると思っていたので、この伏線にはビックリ。今後、徐々に明かされていくのかな。