変・ざ・くらする〜む

築地俊彦の新作。主人公は転校して新しい高校へとやって来た女の子。しかし初登校の日、いきなりトラックに轢かれて死んでしまう。すぐ近くの神社の神様に生き返らせてもらったものの、主人公が願った「友達が40人欲しい」と言う願いが卒業までに叶えないと再び死んでしまうと言われた。何とか友達を作ろうとするものの、転校した先のクラスは、全員が全員、問題児ばかりで...と言うお話。

微妙な1冊でした。主人公の他にもう1人、殆ど同じような状況で友達を作らなければ行けない少女が登場。こっちは友達と言うか、「支配者になる」と言う願いのために、卒業までに配下を40人作らないと死んでしまうと言う設定。主人公と2人、とにかく変な登場人物達と仲良くなるべく、苦労して交流を深めていくのですが...最後まで淡々と話が進むので、どうにも盛り上がりに欠ける印象が。ちょっと変わってるけど、分類としては日常ものに入ると思うので、大きく盛り上がらないのは当然ですが、クラスメイトの個性がそれほどツボに入らなかったのが大きいのかも。残念。