シュガーアップル・フェアリーテイル 銀砂糖師と緑の工房

シリーズ4冊目。銀砂糖師となったアンだが、その影には妖精・シャルのブリジットとの取引があった。羽根を奪われ、シャルと離れ離れになってしまったアンは何とかしてシャルの羽根を取り戻そうと、ブリジットのいる工房へと向かい...と言うお話。

前巻の、アンの努力を踏みにじるかのような展開には読みながらイライラしていたのですが、この巻でも苦難は続く。新しい工房へと踏み込み、いきなり大任を任されたアンですが...この巻でも女だから、新入りだから、伝統だから、と言う理由で苦労が山積みになっていく展開には、ふざけんな! と怒りたく場面が何度も。職人達は頭が堅いし...。
しかしそんな苦労を一つ一つ挫けずに乗り越えていき、周りに認められ、最後にはようやくシャルと再び一緒に。良かった。本当に良かった!! 積み重なった苦労があるからこそ、その苦労が実った時の喜びと言ったらもう。アンもシャルも、もう手放すんじゃないよ。

ラストには微妙に不吉な展開があったのですが、この困難を乗り切ったアン達なら、この先も乗り越えてくれると信じてる。楽しみです。