ハロー、ジーニアス 2

ジーニアス」と呼ばれる超天才の1人であるヒロインと、そのヒロインに見込まれた元陸上部の主人公が所属する第二科学部を舞台としたお話の2冊目。今回はそんな第二科学部を始めとする複数の部室がある部室棟に対して、学生で作られる委員会から取り壊しと退去の命令があって...と言う展開。

面白かったです。程良い熱さの青春をしていて満足。部室を何としても残すべく、他の部活と交流して一致団結して立ち向かっていく展開が良い感じ。特に前巻で入部した水泳部兼任の美月の活躍が光っていました。率先して主導権を取り、旗を振って進む。さらに、一時は八葉とギクシャクするも、ちゃんと仲直りして友達になっていく展開は、これぞ青春! と思いました。良いなぁ。
1巻ではジーニアスであるヒロインがその能力を使っての話でしたが、今回は殆どジーニアスとしての出番は無し。普通に1人の生徒として、委員会からの強引な命令に立ち向かっていく展開で、より青春ものとしての側面が強くなったように感じました。これはこれで良かったけれど、せっかくジーニアスがいるのだから、もう少しその活躍も読みたいなぁとも思ったり。今後に期待?
しかし女性陣2人が個性的なので、主人公の立ち位置が微妙に危うい感じがするんだけど...。でも主人公がいないと、この部活まとまらないよね。今後も苦労が耐えなさそうだけど、そんな所も楽しく読みたいと思いました。