伝説兄妹3!

宝島社から献本して頂きました。ありがとうございます。ダメ大学生の柏木と言葉の神様・デシ子を中心にしたコメディの3冊目。なんとこれで一旦完結だそうです。失踪した大塚を探しにやって来た「竜首村」と言う温泉が舞台。大量の美幼女達が「TKB48」なるユニットを組んで村おこしをしているが、この幼女達、やり口が強引。時期村長選挙を目前にして、幼女のリーダーと大人側のリーダーが争いを...と言う展開。

いつになく柏木が常識人でビックリ。1, 2巻で懲りたのか、いつものように驕る事無く、普通に良い人になってる...。大人側の用心棒として美味しい思いをしてチヤホヤされるのを楽しんでいたけど、普段が普段だから、このぐらいだと普通の範囲に見える。そして幼女集団のやりくちが完全にヤクザで、こんなに可愛くない幼女は初めて見たよ! と言うレベル。相対的に柏木が良く見えたのは、このせいもあるよね。
幼女の暴走で話が進んでいくので、柏木とデシ子に出番が少なめだったのが残念。ただ、ラストはちゃんと2人の兄妹喧嘩になったので、それはそれで良かったです。兄に認められたいがためにアイドル業に精をだしてしまうデシ子が健気過ぎて可愛かった。

しかしこれで完結かー。エピローグの後にある一編には、終わらせるためだけにあるような印象を受けてしまいました。出来ればお話として完結が読めると嬉しかったけど、この2人の日常は今後も続いていくだろうから、これはこれで有りだったのかな。次回作はどうなる事やら。