ほうかご百物語 あんこーる

本編は前巻で終了した『ほうかご百物語』、最後の短編集。
過去にあった幾つかの事件を振り返る形で書かれた内容で、最後まで本当に幸せなお話でした。特に一番印象深かったのは最後に収録された話。各キャラの未来が明かされるのですが、これが素晴らしい。未来の事が分かってしまうので、皆の今後を妄想する楽しみは無くなりましたが、それ以上に明かされた未来が本当に幸せそうで、それだけで満足。経島先輩や新井さん、滝沢さんに多々羅木兄妹、フィル...と、ホントにどのキャラも幸せそうで良かった良かった。そしてやっぱりイタチさんと主人公のカップル。何年経っても、あの関係は変わらないのか...。
これで本当に完結。シリーズ中はキツい展開もあったけど、それでも乗り越えて、最後まで笑顔に溢れた作品でした。楽しかったです。