悪魔のような花婿

とんでもなく甘い話! と、オススメされたので読んでみました。
13番目の娘と言う不吉さと高身長、家の経済的理由等々により、結婚相手の見つからなかった男爵令嬢・ジュリエットが主人公。そんな彼女の元に求婚者が現れた。家柄、経済力、容姿どれもが素晴らしい相手だったが、ただ1点、その相手は悪魔伯爵と呼ばれる恐ろしい噂が流れていて...と言うお話。
本当に甘くて甘くて甘くて甘くて甘くて甘くてどうしようかと思うぐらい甘いお話でした。あまりのバカップルっぷりに、読んでいて声を出して笑った。面白かったです。
悪魔男爵の噂は噂でしか無くて、結婚相手のウィリアムは魔女の呪いで子供の姿に留められてしまっているだけ。そんな彼の人柄とバジル家の在り方を素晴らしく気に入ったジュリエットは、すぐにウイリアムと仲の良い夫婦に。...こう書けば幸せな結婚生活のお話? みたいに思えますが、正確には幸せ過ぎる結婚生活。事あるごとにキスが乱れ飛ぶウィリアムとジュリエットのバカップルぶりが物凄い事になっています。
しかも途中で魔女の呪いが解け、2人の関係を一気に最後まで書くのかと思ったら、呪いの解け方が半端で、普段は大人の姿だけど欲情すると子供に戻ってしまうとか、大変面白い設定まで加わって素晴らしかったです。どんだけ愛し合っていても、プラトニックな恋愛を強制されるのは不憫だけど、そのせいか2人のお互いに対する愛情が物凄い。もう好きなだけイチャつけよ...。
こんな感じの1冊でした。また甘い話が読みたくなった時に続きを買おう。