聖剣の刀鍛冶 10

物語も佳境のシリーズ10冊目。前巻で火山に閉じ込められたルークとユーイン。アリアが大変な事になっている中、2人の身を案じたセシリーは火山へと救出に向かうが...と言う展開。
非常に厳しい状況に追い込まれたルークとユーインはそれでも諦めずに必死に生きようとし、セシリーはセシリーで彼らの生存を信じて山へと向かう。互いが互いの事を信じて行動していく展開に胸打たれます。そこに加わる、前々から伏線の張られていてたルークの不調。ギリギリの所を保ちつつ、いつ失われるか分からない状況が続いていた中で、この厳しい展開。無理するな! と何度もルークに言いたくなったけど、でも無理しないと生き残れない状況で、もう言葉がありません。ヴァルバニルの復活だって間近だし、幸せな未来が想像できない展開が続くのが辛い。
そして表紙がセシリーの全裸で、見た瞬間に「何があった!?」と思ったものですが、読み終わって全てが明らかに。もう読者として出来る事は見守る事だけ。続きを心して待ちたいと思います。