平安鬼姫草子

平安時代を舞台としたお話。安倍晴明が活躍する時代に、陰陽師の卵である少年・坂上鈴城と、坂上田村麻呂と鬼女だった鈴鹿御前の血を引く少女・結鹿を中心に、京で起こった、"姫殺し"の怪異の真相を探っていく...と言う展開。
時代モノを全然読み慣れていないので、キャラ名とキャラ同士の相関を把握するまで、とても読み辛かったのですが、後半、その辺りが大体把握出来てからは普通に面白かったです。最初は誰が主人公なのかさえ、良く分からなかったからなぁ...。
若さ故に相手を想う気持ちから怪異に首を突っ込み死にかける。若いなぁと思いつつ、とても微笑ましく思えました。一歩間違えば全員死んでいたような状況だったので、決して褒められた行動ではない事は分かっているのですが、やっぱりそこは突き進んで欲しい。
恋愛要素がありそうで無いのも良かったです。結鹿と鈴城は、兄妹の関係に近いので、恋愛に至る事はなさそうなんですが、だからこそ、互いを思いやる気持ちがより純粋な感じがして素敵でした。と言うか結鹿がとても良い娘で、周りが守りたくなるのも凄く良く分かる。でも、従兄妹の関係なので、いつ恋愛に発展してもおかしくないんだよなー。それはそれで楽しみ。鈴城が物凄くシドロモドロしそうで、想像しただけでニヤニヤしてしまう...!!

続きは出るのかな? 面白かったので続いて欲しいですが...どうなる事やら。