小春原日和の育成日記 2

存在感が薄くて一般人のヒロインが、一念発起して超お嬢様の集う高校に入るお話の2冊目。前巻で無事入学試験を終えて、今回から学園生活が始まります。
入学式でいきなり10人のグループを作れと言う試練が与えられたり、部活を選ばなければならないけどどこも部費が桁違いに高かったり...と、入学してからも問題が山積み。その問題を、入学試験の時に発揮した前向きな姿勢と、仲間に支えられて一つ一つ解決していく展開は悪くない...んだけど、将来、ヒロインが学園の中で大物になる事が作中の至る所で明かされているので、どんなピンチがやって来ても、「何とかなるんだな」ぐらいの印象しか抱けないのが何とも。勿論、そのピンチを乗り越えるために必死の努力があるんだけど、絶対に実ると分かっている努力には、あまり熱さを感じられない...。ホント、徹底して予定調和的な展開が続くよなぁ。1巻もそんな感じだったけど、2巻でも変わらずか...。