とある飛空士への恋歌 4

前巻で空族との厳しい戦いを繰り広げた一行。まだまだ空族の脅威に晒される中、遂にカルエルとクレアが...と言う展開。
カルエルとクレア。互いが互いに隠している、自分の秘密。互いに好きあっていてどう見たって両思いの2人ですが、この秘密があるから、決して安心して見ていられない。いつかこの秘密が時限爆弾のように2人の中にヒビを入れる日が来ると思っていましたが、遂にやってきました。これは辛い。いつか来ると分かっていても、こうして目の当たりにすると...。カルはニナを許せない。それがクレアだと分かっていても、過去の強烈な記憶と、今日まで蓄え続けられた恨みは簡単には消えない。真実を知ったアリーの声も届かず、読んでいて辛かったです。立ち直りは意外な人物がキッカケだったのにはビックリ。ショック療法って凄い。
終盤は再び空の一族との戦い。この戦争で子供が矢面に立たなければいけない状況と言うのがどうにも好きになれないのですが...何とか切り抜けてくれてホッと一息。そしてこの戦いの中で、カルとクレアが互いに吹っ切れたのが良かったです。特にカルがクレアに伝えた言葉。死んで詫びようと本気で考えているクレアに対して、その闇をぬぐいさる一言が素晴らしかったです。カル、基本ヘタレだけど大事な所では本当に格好良い。流石主人公!!
話は大分クライマックス。気になる所で終わっているので、続きに期待。