アンチ・マジカル

魔法少女禁止法で、存在が禁止された近未来。歴代の魔法少女が次々と姿を消し、普通の少女と戻っていく中、ただ1人悪と戦い続ける魔法少女・スウィ〜ト☆ベリー(24)と、彼女の弟子として志願した主人公のお話。
何とも言えない話でした。映画『ウォッチメン』の魔法少女版...らしいのですが、映画を見ていないので良く分からず。彼女の弟子に志願した少年の視点で話は書かれますが、主人公はベリーでしょう。周りに味方が居ない状態で孤独な戦いに身を投じ、しかもその理由がとても辛い。明るい展開なんて皆無で、ずっと薄暗い曇り空の中を行くようなお話。いつか光明が差すのか? なんて淡い期待も抱いていたのですが、最後までそんな事も無く。それほど後味の悪い展開になる前に話が終わるので、読後感はそれほど悪くないものの、決して気分の良い話ではありませんでした。
そんな訳で、結局この話は何だったんだろう...と読み終わって思いました。ラストがもやもやしたまま終わってしまったので、一層そんな気分が強いなー。
そう言えば、出てきた魔法少女の元ネタは、セーラームーンウェディングピーチりりかSOSぐらいしか分からず。自分の魔法少女力は大して高くない...。