神曲奏界ポリフォニカ ダン・サリエルと真夜中のカルテット

シリーズ3冊目。『ポリ銀』、どうやらこれで完結? らしい。
サリエルがスランプに陥って大騒ぎする話とアマディアの話がメイン。特にアマディアの話が最高でした。兄の登場で、神曲楽士を諦めて家に帰らなければならない瀬戸際に立ったアマディア。落ち込んで諦めかかって。でもそんな俯いた展開を強引に薙ぎ払ったのはやっぱりサリエル。普段は傲慢で謙虚さの欠片も無いキャラだけど、音楽と、音楽を愛する人に対する情熱は人一倍。スランプになった時の話では、モモとの絆で立ち直っていく展開もあったし、元来は良い人なんだろうなぁ。ぜっっっったい表に出さないだろうけど。
そしてアマディアの話。『ダン・サリエルと真夜中のカルテット』と言うサブタイトルを読み、この話の主役がアマディアだった時点で物凄く期待していたのですが、本当に期待通りの展開で大満足。カルテットの残り2人を誰が担うのかワクワクしながら読んで、その2人が登場てきた時の驚きと言ったらもう。「うおおおおおおおっ!!」と興奮しまくり。アマディアの音楽に賭ける思いと合わさって、最高潮の盛り上がりでした。本当に素晴らしかったです。
しかしこれで完結ですか。終わってしまうのは勿体無い...。でも、「目一杯、楽しめ」はこのシリーズの生んだ名言だと思います。目一杯、楽しみました!!