ブレイドライン 3

水野良の和風ファンタジー3冊目。
セラを執政家に送り届ける旅をしてきた主人公一行、ようやく帝都に到着。しかし妖精族は敵視されている状況で、いきなり襲われる。そこで主人公はセラの保護を皇帝に直訴しに向かうが...と言う展開。
今回も面白かったです。帝都に着いて一段落かと思いきや、休む間もなく次なる厄介事に巻き込まれていく展開が良い感じ。主人公に目立った活躍は無いのですが、淡々と進むストーリーが一気に大きく膨らみそうな雰囲気を保ちながら進むので、常にワクワクしながらページをめくれるのがとても素敵。話のスケールが大きくて、どんな風に進むのか楽しみでなりません。
しかし今回、主人公の影がメッチャ薄い。美味しい所は全部他のキャラに持って行かれているような。出番は少なくないけど、あんまり目立たない。周りのキャラやメインのストーリーが大きなスケールで展開しているからかなー。でも主人公が動く事で話が進んでいるので、今後の活躍には期待出来そう。
そして鬼の勢力が少し明らかになり、なんとなくラスボスが誰なのか判明しそう...と思いきや、更に裏で暗躍する存在の伏線が張られて、今後の展開が全然分からなくなってきました。楽しみだ。