スクランブル・ウィザード 7

シリーズ最終巻。これにて完結です。
前巻で十郎が厳しい状況に追い込まれ、ただ1人残された月子。この最終巻も辛い展開で始まりますが、このまま終わる訳が無い。友人の励ましで立ち直り、自分の道を進むと決めた月子が格好良かったです。怖くて震えても、ここで挫けたら全てが終わってしまう。そんな状況を乗り越えていく展開が素晴らしかったです。
十郎の方も、大人しくしているような性格では決して無い。心底、教え子である月子の事を心配し、彼女の成長を妨げるものは自分の人生を捨てても取り除く。この覚悟も凄いよなぁ。「一緒にいたい」と言う気持ちもあるだろうに、そんな自分の気持ちよりも彼女の未来を考えて進む。
終盤の展開にはメッチャ不安にさせられましたが、エピローグではニヤリ。ホッとした。しかし年齢差がとんでもない事になってるよなー。これは良いのだろうか? と思わなくもない。当人たちが幸せそうだから口を挟むだけ野暮だけど。
と言う訳で、無事完結。最後まで面白かったです。満足。