蒼穹のカルマ 5

シリーズ5冊目。
いきなり魔法少女化した駆真の表紙からして何があった!? と言う感じがビンビンに伝わってくるのですが、中身は意外とマトモでした。在紗の母親であり、空獣の女王でもある冬香の登場で、話が大きく展開。「女王の血」のお陰で空獣を引き寄せてしまう事を知り、母親についていこうとする在紗と、それでも構わず在紗を愛して共に生きようとする駆真。二人の互いを思う気持ちの強さがとても良かったです。さらに冬香の母親としての想いも良かった。大切な人を守るために、離れたくないのに離れる選択を下した気持ちを思うと、凄く切ないですね。
しかし...こうしてあらすじだけまとめれば真面目な展開なのに、よくもまぁ駆真が何故か魔法少女になって戦う話を混ぜられたなぁと、感心しました。しかもちゃんとラストは綺麗にまとまってるし。
色々と謎が明らかになって、そろそろ大詰めでしょうか。続きも楽しみ。