ガジェット 3

1巻は正直微妙だったのですが、2巻3巻と進むにつれて段々面白くなってきました。世界は神が見ている夢。夢に飽きて目を覚まさないよう、世界を混乱させて神様を楽しませるために用意された駒であるキャラクター達。それを是とする勢力と、否とする勢力の戦いにイレギュラーとして関わる事になった主人公のお話です。
駒として与えられた自分の役割に流されず、主人公への思いを貫くヒロインと、この世界の残酷な作りに納得が行かない主人公が良い感じに熱いです。1巻では良くある異能バトルか...ぐらいにしか思っていなかったのですが、話が進めば進むほど印象が変わってきますね。ラブコメ方面の充実が個人的には嬉しいです。一途なヒロイン・真白と、彼女のサポート役であったはずの黒乃。特に黒乃の気持ちが主人公に向き出した辺りから、一気に面白くなった気がします。真白の事も大好きで、彼女の事が一番大事だったはずなのに、主人公の事も気になる...と言う展開がツボ。今後どうなっていくのか、とても楽しみです。
また、1巻では真白の口癖「きゅむ」に思いっきり噴いたのですが、3巻でようやくその語源が明らかになりました。これは良い口癖だ...!! と思い直すぐらい良い設定で満足。これもポイント高かったなぁ。