シオンの血族 1

杉井光の新シリーズ。
かつて吸血鬼と交わった一族で、皇統を怪物から護る紫苑寺一族の少女が主人公。ヴァチカンで封印されていた主人公の弟が日本に帰ってくる。ブラコン気味なヒロインは心弾ませて待っていたが、帰ってきた弟の性格は自分の知るものとは大きく違っていた。なんと女と見れば口説きまくる、愛欲の権化になっていて...と言うお話。
主人公の弟・ミコトの性格がアレなので完全にエロコメかと思ったら、物凄い勢いで人がグチャグチャになって死んでいくお話でした。エロコメエロコメだけど、さらにグロまで混ぜるのか。こ、これは食い合わせが悪い...。読んでいて違和感ありまくり。コメディなテンションで読めばよいのやら、ちょっとシリアスなテンションで読めば良いのやら。読み終わって疲れました。
超常能力は、人間は誰でも身体に堕天使の名前が刻まれていて、それを読む事が出来る人間が魔法を使えると言う設定。一応キチンと設定は整っているのですが、エロコメとバッタバッタと人が死んでいく展開に目を奪われて、あんまり意識できず。結構重要な設定で、話の肝に関わってきそうなんだけど...。なんと言うか、『さくらファミリア!』と同じく、明らかにキリスト教的なものがモチーフになっているのですが、これは怒られないのかなぁ。ミコトの設定とか危険な感じがする。よりにもよってソコかよ...。
こんな感じの1冊でした。このシリーズ、読んでて疲れるので、続きは読まない気がする。