夏海紗音と不思議な世界 1

第21回ファンタジア大賞・読者賞受賞作。
重複世界に紛れ込んでしまった主人公。その原因はヒロイン・夏海紗音が無意識の内に発揮している「指向性万有引力」。彼女の望みを叶えないと元の世界に戻れない。紗音は太平洋に浮かぶ謎の島「虚島」へ向かう航海に同行してくれる隊員を探していて...と言うお話です。紗音を船長として巨大な帆船に乗り海へ、 と言う感じで話が進みます。

微妙。謎の島を探しに、海へ出る!! と言う感じのお話だったので、どれだけワクワクさせてくれるのか期待しながら読んでいたのですが、あんまりロマンを感じられないまま読み終わってしまった感じ。目的の島にどうやって辿り着くのか? と思っていたら、ライバルの船に襲われるぐらいで普通に到着。もっと航海中に大きな苦難があるかと思っていたので拍子抜けでした。着いた島は島で、一応大事件が起こるけど...それでも島自体は普通の島だったのも残念でした。やっぱりロマンって大事だよね。作中、ところどころラピュタと被る印象を受ける所が多かったのもなぁ。比べるのは良くないとは思うけど、でもそう感じてしまった事も事実。うーん。