幻想譚グリモアリス 5

シリーズ5冊目。冥界に居場所をなくしてしまったアコニットのため、敢えて冥界に反旗を翻した誓護。徐々に勢力をつけ、冥界を二分する敵側勢力と、遂に直接対決。

凄く面白かったです。序盤、親のように慕っていたドラセナから突きつけられた通告を受け、アコニットが堪えきれずに崩れるシーンが素晴らしかったです。普段あんなに強気だけど、本性は決して強くないアコニット。ずっと気を張ってきた所を襲った衝撃に揺さぶられ、子供のように泣いているシーンはグッと来るものがありました。
そして後半は敵勢力との全面対決。七剣花者と呼ばれる強力な敵たちと、仲間が1対1で戦っていく展開が本当に熱い。互いに因縁のある相手同士がここぞと言う場面でぶつかる展開が最高でした。
これで冥界側の話は一段落。残るは主人公の妹の話と鈴蘭たちでしょうか。次の巻で完結らしいので、非常に楽しみです。