まよチキ!

第5回MF文庫Jライトノベル新人賞・最優秀賞受賞作。クラスメイトのお嬢様に執事として仕える美少年。しかしその正体は女の子。執事として認められるためには、正体がばれずに高校を卒業する事が条件だったが、主人公はその事を偶然知ってしまい...と言うお話。主人公は女性に触られると鼻血が出てしまう体質。家庭環境のせいで女性恐怖症である主人公が、2人の女性に振り回されながら話が進みます。

普通。男装女子がヒロインと言うのは結構新鮮でしたが、男として振舞っている時よりも、女性として振舞っている話の方が圧倒的に長くて、あんまり男装部分が目立っていなかった気がします。また、コンプレックスを抱えたヒロイン、その事を気に病むお嬢様、やっかいな体質を抱えた主人公...と、三者三様の悩みを持ち、それを何とかして克服しようとする展開は結構良かったのですが、若干盛り上がりに欠けた気が。終盤の展開、微妙に先が読めてしまって、素直に楽しめなかったのが良くなかったのかも。でも、主人公の名前の由来は格好良かった。
まよチキ!』ってどう言う意味だろうと思っていたら、あとがきに書いてありました。これは分らん...。