ラグナ・クラウン

第5回MF文庫Jライトノベル新人賞・佳作受賞作。地上が薔薇の蔓で覆われた世界。浮遊する都市に人々は暮らしていた。国を挙げた、薔薇を支配している敵の本拠地に乗り込む作戦に、ヒロインである王女が自分で選んだ仲間と共にもぐりこむのだが...と言うお話。薔薇の毒に冒された者だけが使える特殊能力・"薔薇術"。主人公は頭は悪いしひたすらにスケベだけど、薔薇術だけは滅法強い。そんな主人公が王女の目に泊まり、騎士として選ばれる所から話が進みます。

微妙。仲間と共に強大な敵に挑むと言う展開は熱いんですが、どうにも展開が急いでいる感じがして、どことなく薄い感じが否めませんでした。少しバカ過ぎる気がしないでもないけど真っ直ぐな性格な主人公は好感が持てるし、王女は王女で悪くないんですが...詰め込み過ぎなのかなぁ。1冊で仲間との出会いからラスボス? と戦う所まで書くのは大変そうに思えてしまいました。ちょっと残念。