りんぐ & りんく!

新人さんの1冊。舞台は現代日本。武器を具現化して戦う事の出来る力・ソールを持つヒロイン達が、ソールと対を成す、武器をパワーアップさせる力・スコルを持つ主人公を狙って追い回す...と言うお話です。

ソールとスコルの契約は一方的で、契約を結ぶとスコルはソールの所有物扱い。しかも別のソールと契約したら、それ以前のソールとの契約は破棄されると言う設定なので、誰かと契約を結んでも相変わらず他の勢力からは追われ続ける。
とにかく主人公のヘタレっぷりが肌に合わず。同じ学校に通うヒロインに強引に契約を結ばされて反発するのかと思いきや、それは最初だけ。気が付けばなんか現状を受け入れているし、その根拠も良く分からず。主人公の性根が優しいから、困っているヒロインを見捨てられないのかも知れないけれど、どちらかと言えば状況に流されているようにしか思えない...。結局の所、主人公がどうしたいのか、それが伝わってこなかったのが残念でした。

ただ、ヒロイン2人に追いかけられ続けた展開が、ラストでちょっと趣が変わったの「おっ?」と思いました。主人公がさらに特殊な立ち位置になったっぽいので、次からは話も少しは変わるかも。...けど、読むかなぁ。