鷲見ヶ原うぐいすの論証

久住四季の新刊。
人嫌いな天才数学者の館で開かれたパーティ。そのパーティに高校の先輩の代理として行く事になった主人公とヒロイン。その館に集ったのは癖のある人物ばかり。そこで殺人事件が起こって...と言うお話です。

久しぶりの新刊はこれまで通りミステリ仕立てな1冊。館の主である数学者・霧生賽馬がパーティに集めたメンバーは皆、神経系素質者。「写真記憶」や「判別直感」「知覚直感」...と言った傍から見れば特殊能力としか思えない力を持ったメンバーが集められ、とあるゲームを行うはずだったが、そこで事件が...と言う展開。

ちょっとあっけなく終わったかなーと言うのが、読み終わった直後の感想。ミステリ仕立てで外部との連絡が取れなくなった状況の中、誰が犯人なのか? と、皆の素質を使って探していくのですが、なかなか決定的な証拠が上がらない。残りページ数も少なくなって、まだ結論が出ないのか...なんて思っていたら、エピローグが解決編でした。犯人はそこか...。色々な素質者が揃っていたので、もう少し犯人探しに奔走するのかな? と思っていたので、拍子抜けした感じ。

しかし、ヒロインのうぐいすは可愛かった。これはヤヤバイ。鈍感な主人公は置いておいて、自分の気持ちやら嫉妬心も画さず、真っ直ぐな所が素敵。途中からニヤニヤが止まらなくなりました。良いなぁ。