本日の騎士ミロク 2

シリーズ2冊目。
前巻の戦いの後始末がメイン。攻め込んできた隣国との戦争の後始末のため開かれる六ヶ国協議に参加するため、隣国へ赴く姫 & 赤目隊。そこで講演をする事になったのだが、しかしすんなり終わるはずも無く...と言う展開。

面白かったです。ジュジュの容赦無い振る舞いにはたまーにカチンときましたが、それでもめげずに支える主人公が良い感じ。しかし
ミロクの出自が出自なので、決して盲目的に信頼しあっている訳では無く、全面的に信じ切れないけれど、それでも信じたい。そう訴えるジュジュの姿は素晴らしいものがありました。
ミロクもミロクで、自分の国の事を思いつつも、ジュジュの元で他国の姫の親衛隊をやっている事に意味を見出し、悩む。そんな悩みからくるジュジュとのすれ違いが良い感じに切なくさせてくれます。お互い複雑な立場に立っている以上、無条件ですんなりと寄り添う訳には行かないけれど、その障壁を乗り越えて、共に歩む道を選ぼうとする所が好きです。盛り上がったなぁ。

また、ミロクの家族の話にも新情報が。と言うか新キャラのシェンラン。これがとても健気な良いキャラです。これから読む人は、最初のカラーイラストを見ないで読む事をオススメします。凄いネタバレがあるので...。自分はイラスト見たけどすっかりその事を忘れて読んだので、良い感じに驚かされました。戦いの終盤、ミロクを呼ぶ呼び方が変わった瞬間、「うわぁ」と思ったり。あれは名シーン!!

と言う事で、普通に満足な1冊でした。しかし、平和に終わったかと思ったのに、最後の最後で不安を誘う展開が待っていたのが複雑な気分。どうなる事やら。