輪環の魔導師 6

Book

前巻で一区切りした『輪環の魔導師』の新刊。
今回から新しい展開に突入...と言う事で、まずは導入かと思いきや、中盤からは結構な勢いで話が動きます。これまではチラチラとしか登場していなかった六賢人が表舞台に出てきました。魔族に対しては皆協力して立ち向かっていたような気がしましたが、実はそれほど一枚岩では無かった模様。敵に回すと、寧ろ魔族以上にタチが悪いですね...。魔族相手には奮闘していたセロ達が翻弄される展開が面白かったです。
そしてフィノ。ヤンデレ成分がドンドン表に出てきている様な気がします。カラーページの目つきがもうヤバい。...確かヒロインだよね? 展開次第では1人で新たな勢力を立ち上げてセロを守ろうとしても驚かないと思います。色々と裏設定がありそうだし。そして巻末のおまけで盛大に噴きました。この娘、本物だよ...。
今回は色々と過去の話もあって、謎が大分深まってきました。六賢人の話が出てきて、もはや魔族がそれほど敵に思えなくなっている自分がいます。面白いなぁ。

ちなみに。今回一番の萌えポイントは裏表紙だと思います。ドロドロしてきた本編を読んだ後に見ると癒される...。