女帝・龍凰院麟音の初恋 3

シリーズ新刊。夏休みの間の記憶を失っている主人公とヒロインが、付き合っていたらしいと言う不確かな情報を元に、ひょっとしたら思い出すかも? と、恋人として振る舞ってみる...と言うお話の3冊目。

電車の中で読んでいて、どうしようかと思いました。普段、車内だとイラストページは隠しながら読む事が多いのですが...まさかテキストを隠す日が来るとは。気になる人は最初の数ページを読んでみると良いです。噴き出す事必至。
そして本編も凄く面白くて良い感じ。コメディ的に面白い所と、お話的に面白い所の両方がちゃんとあるのが素晴らしいです。今回は麟音の元婚約者が乗り込んでくる展開なんですが、主人公とのジョルジュ対決では盛大に噴きました。頭悪すぎて最高。
そしてと生徒会長・美麗の恋の対決も。特に生徒会長が可愛い。前巻から主人公に惹かれていましたが、この巻で加速。素直になりきれないのに、好きだという気持ちが堪えきれなくて滲み出ている所に悶えまくり。

そして、主役の2人の話も良かったです。いつも喧嘩している麟音と主人公だけど、元婚約者との勝負に負け、麟音に向かって主人公が放った一言。そしてその時の麟音の顔...。この展開には、読んでいて悲鳴を上げたくなりました。さらにそこから最後までの展開も素晴らしかった。最後まで読んで、ウサミさんと同じ気分です。ラブコメはもめてナンボですよ。いいぞもっとやれ。

と言う訳で、非常に面白かった1冊でした。正直、1巻を読んだ頃にはここまで面白くなるとは思わなかったなぁ。ラストでさらなるトラブルが舞い込んできそうな伏線も張ってあったし...次の巻にも期待大。